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健康って難しい

昨日、内田樹の研究室の「健康って何?」というエントリーを拝見しました。

毎日新聞の『縦並び社会:第4部・海外の現場から/8止 「国民総幸福」の国』という記事を元に書かれたものです。この記事には、アメリカのイタリアからの移民社会の健康状態の推移が書かれていました。

食生活や喫煙率は周りの町と変わらない。ではなぜ−−。謎は、なかなか解けなかった。

 米国東部ペンシルベニア州のロゼトはイタリア移民が作った小さな町だ。どこにでも見られるベッドタウンは1950年代、心臓病による住民の死亡率が周囲の町の半分ほどだった。

 医学者の故ウルフ・テンプル大教授らは、ロゼトを含む一帯で診察や血液検査、面接を繰り返した。医学的には差がない。ただ一つ違っていたのは、住民の連帯感が強いということだった。「お互いの尊敬と助け合いが健康をはぐくむ」。93年に研究結果をまとめた。

 この町で生まれ育ったコンファロン町長(76)は「町民が質素ながらも一つの家族のように暮らしていた」と振り返る。それも60年代後半から失われていく。キャデラックを乗り回したり、ラスベガスに旅行する人も出始めた。70年代半ばには死亡率が他の町とほとんど同じになった。

 ハーバード大のカワチ教授(公衆衛生学)は「他人との比較や、富を求めて過重労働になるストレスと、社会の結束が崩れることが健康を損なう原因」と考えている


さらに現在のアメリカとイギリスとの比較から、健康と競争社会のあり方についても

■競争と健康

 先月、ロンドン大のマーモット教授らが発表した論文によると、英米両国の55〜64歳の計約8000人を比べた結果、がんや心臓病など七つの病気で、米国の方が英国より1・2〜1・8倍も患者の割合が高かった。米国の高収入層は、がんなどの患者の割合が、英国の低収入層より高い。専門家は、米国社会の競争の激しさが原因の一つだと受け止めている。

という記載がありました。

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ちょうど、昨日、人間ドックを受けて来た直後でもあり、人間の健康とは何か、健康を維持するために何をするべきか、今一度考えてしまいました。

内田樹先生はエントリーの中で

新聞を畳んで大学に行ったら、一年生の基礎ゼミの発表テーマが「生活習慣病の原因と予防」というものであった。 栄養に配慮したバランスよい食生活を維持し、喫煙飲酒をせず、適度な運動をしましょう、という保健の教科書のようなプレゼンであった。

しかし学生諸君、人間というのはそれほど単純なものであろうか。
よく知られた事実に「健康法の唱道者は早死にする」というものがある。
食べ物や体操のようなフィジカルな営みに特化した健康法はしばしばメンタルストレスを増大させるからである。
そうなのである。
経験的に言って、健康法を律儀に実践している人間は必ずしも機嫌のよい人ではない。
というか非常にしばしば彼らは不機嫌な人である。
理由は簡単。
「世間の人々が自分と同じように健康によいとわかっている生き方を採用しないこと」がどうしてもうまく受け容れられないからである。
〜中略〜
周囲の人間の生活習慣の乱れに対する辛辣な批判と、おのれの実践している健康法に対する原理主義的確信は、彼らをしだいに社会的孤立へ追いやる。
ロゼトの事例が教えてくれるは、たとえジャンクフードを食い、煙草を吸い、酒を飲んでも、「周囲からの支援と尊敬」のうちにいれば、人間はあまり病気にならないということである。
逆から言えば、「周囲からの支援と尊敬」が欠如した状態に置かれると、どれほど生理学的・生化学的に健康な生き方をしていても、それはあまり人間の生命力を高める役には立たないということである。
健康法の効果はそれがどれほどの社会的合意を獲得しているかによって左右される。

最近学んだCHPのセミナーで心に残っている言葉に「健康は幸せに生きるための手段ですよ」というものがあります。人は健康なだけでは幸せにはなれない、けれど、幸せに生きるためのベースになるものです。

毎日を幸せな充実感に満たして生きるために、頑張りすぎずに、体も心も大切に生きていきたいと思いました。
まず、規則正しい生活と、できるだけ運動を、そして野菜や魚をもう少し食べるように。

人間は、内田先生もおっしゃる通り、生理学的に正しいだけで健康になれる程シンプルな生き物ではないのですから。

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